2012年5月29日火曜日

この落語家を聴け! (広瀬和生)

「聴け!」というだけあって、好きな落語家の力いっぱいの応援、ヨイショ。
まず神様が下りてくる談志、そして立川流、筆者によれば、志の輔、談春、志らく、談笑は四天王、いづれも談志の遺伝子を継いだ、時代の名人であるそうだ。
続いては、本寸法の市馬に三三。SWAのメンバーへの気配りも忘れていない、新作派の旗頭にして新たな落語ファンを開拓した功労者の昇太、特殊落語家の喬太郎、異能の白鳥に、武闘派の彦いち。
たしかに筆者のあげる落語家たちは面白い。しかし、作者のあげるメンバはいつも同じ人気者ばかり。しかも、昭和の名人を聞くくらいなら今の落語家たちを聴け、というのは暴論。落語は楽しんで聞くもの、古臭くても、退屈でもそれも魅力の内だ。寄席のまったりした雰囲気も楽しいし、あえて時代を追わない、懐メロならぬ、懐かしの落語好きがあってもいいだろう。