2009年8月19日水曜日

沈黙のアスリート

実業団マラソンチームで急に記録を伸ばした女子選手が、別の実業団チームの合宿に不自然な形で参加し、この練習中に急死。チームの監督は病床にあり、本業も思わしくないところに、選手の急死が重なり、チームの運営は困難な状況。今はすっかり競走会から引退したマラソンランナー野口はいやいやながらも監督代行に就任する。そして、チームの専属医師の助けをかりて、真相究明に乗り出す。
アスリート、マラソンに惹かれて読んでみたが、、、
監督の勤めは古参選手に任せて、事件の謎解きにのめりこむ監督代行というありえない設定、それでも選手の成績は上がってしまう不自然さ。現役時代の「傷」を引きずっているが、この傷も「その程度なのか」と言うレベル。JOA会長との最後の対決も本筋とは無関係、といくつもの「?」がある。
通勤電車で読むには面白い。二時間ドラマとかにはいい、と思ったら実際に映像化されてました。 
★★ (400円なら買う/定価1,800円)