2009年7月6日月曜日

容疑者Xの献身

うまく書かれた推理小説。娯楽小説として楽しめる。テンポもいいしストーリーもストレートなので、さらりと、のど越し良くすんなり読める。
石神は将来を嘱望された数学者だったが、その才能を生かすことが出来ず今やさえない高校数学教師である。彼は完全犯罪を目論むが、旧友の大学教授が疑問を持ち謎解きに挑む。この謎解きと狂言回しの同窓の刑事のやり取りが楽しい。
直木賞受賞とは読んだ後で知ったが、推理小説でも直木賞になるんだ、ミステリを純愛小説という読み方も出来るんだ、という意味で仰天。