2009年9月17日木曜日

赤めだか

立川流の発足当時の前座修行、弟子と師匠、一門の様子を語る。落語家修業は寄席で、というしきたり、伝統を踏襲できない立川流のユニークな修行は、個性の強い「商品価値の高い」真打ちを生み出し、成功した。 「談志」という強烈な個性に吸い寄せられた若者と「絶対神」家元との相互作用は、師匠にも弟子にもストレスであったことが良くわかる。談志の独演会では、「家元はまだ来ていません、来ないうちに出来るのはありがたい」がギャグでなく語られる。この本でも談志の凄みが透けて見える。その談志も休業とのこと、立川流真打ち試験はこれからどうなるのだろうか。
★★ (最終章だけでも読む価値あり。 1,700円なら買う/定価1,333円 お徳)