2011年6月24日金曜日

シャドウマンサー (G・P・テイラー)

19世紀のスコットランド。牧師「デマラル」は密輸や鉱区の経営で地域のドン。さらに魔法の「ケルヴィム」の力で全世界の支配を目論む。 トマスは漁師の子、父を嵐で失い、病気の母は施病院で、ひとりで洞窟に住む。ケイトはトマスの幼なじみ。奪われたケルヴィムを取り返すべくアフリカからやってきた「ラファー」と三人で「デマラル」に立ち向かう。スコットランドの荒涼とした風景と、深い森、石造りの城で繰り広げられる冒険譚。
仕掛けも主人公も魅力的なのに、物語に入り込めないのは脇役の多さと強すぎる宗教色。超然としすぎているフラファー、改心するビードル、トマスの見方になるクレイン。それぞれが魅力的すぎるから表れ方も消え方も唐突。最後の結末も予定調和で盛りあがりに欠ける。
もっと面白くなるはず、という内に終わってしまうのが残念。 ★