2010年1月12日火曜日

昭和の鉄道と暮らし

「三丁目の夕日」効果もあって、昭和、それも地方のひなびた情景は鉄道レイアウトの人気分野となっている。
これは懐かしい鉄道風景てんこ盛り。伝説のレイアウト「城新鉄道」を作成し「エコーモデル」の店主でもある阿部さんの作品と写真集に加えて「昭和の情景 ジオラマコンテスト」の入賞作品も収められているという、モデラーにはたまらないお買い得本。鉄道好きの匂いがどのページにもぺたっとついている。
鹿島参宮線の蒸気の引く貨物は柔く、暖かい日本の田園そのもの。懐かしいのは風景が失われたのではなく、「時間が帰ってこない」からであることを教えてくれる。
モデラーは幸せだ。失われた時間をレイアウトに定着できるのだから。