2011年5月25日水曜日

ハング (誉田哲也)

警視庁捜査一課特捜一係「堀田班」は仲がいい。チームの兄貴分である植草の妹が皆好きなのだ。津原もそのひとり、小沢も良い同僚だ。
チームは迷宮入りだった赤坂の迷宮入り事件を解決するが、チームは解散させられ、ほとんどは交番勤務へ左遷される。公判では、植草に自供を強要されたと主張。植草は交番で首をつってしまう。
不審に思った津原は警察をやめた小沢とコンビを組み、真相に迫る。右翼が警察幹部を巻き込んで仕組んだ事件が明らかになる。
前半は退屈、そのあまり伏線を読み飛ばしてしまうから、チームの解散後に一気に上がるテンポがについていけない。
闇社会に魅力がないし、事件自体が陳腐、津原も小沢も何のために命をかけたのか、が中途半端。津原、小沢はいいコンビでしゃべりも軽快なのに残念。
あっさり殺さないで、コンビものとしての活躍をもっと読みたかった。 ★
ジョグ4.8km、30'01"