2011年5月24日火曜日

これは、温泉ではない (松田忠徳)

温泉教授の温泉ゼミナールの副題は正しくない。ゼミではなくて怒りと諦念の書だ。
温泉を守るべき自治体が引き起こしたレジオネラ菌による死亡事故、名門山中温泉でも死亡事故が起きる、温泉枯渇後20年も沸かし湯を温泉と偽った吉良温泉、掛け流しの湯にも塩素を入れる道後温泉、分かりにく表示をあえて導入した日本温泉協会。
都合の良い情報だけを、あるいは言い換えて開示する。責任を取らない自治体、これは、温泉に限ったことではない、日本全国で行われている偽装とごまかしだ。背景にあるのは、身内の論理で短期的な収益を守ろうとする業界と自治体。
温泉旅館に高い金を払って泊まるのがバカバカしくなる。 ★★
ジョグ 4.8km 31'38"