2010年3月9日火曜日

マリア・プロジェクト

アメリカでは医療は保険会社がドライブする。金持ちは良い保険に入るから高度な医療も安心して受けられるが、6人に1人はいるという医療保険の未加入者では満足な医療を受けることができない。一方で、潤沢な金が流れこむから高度な医療が発展するという側面もある。
「諒子」は日本では例外的な資産家で歴史のある名家、だから、身分違いの学生との間にできた子供を堕胎することを強制される。この胎児の卵子を代理母を使って将来の臓器移植として出産させられていたとしたら、、、
現代の医療技術、高度医療への需要、貧富の差を考えるとあり得る話としての怖さをもってぐいぐいと引き込む。最後はかつての恋人「瀬島」捨て身のアクションでクライマックスの高みに連れて行かれる。 重いテーマを一気に読める痛快アクションに仕立てた作者の腕に脱帽。 2,100円/定価1,700円