2010年3月10日水曜日

ホルモン奉行

伝統的にムラで作られていたホルモン料理の再現から始まる。安い内臓をうまく料理するためには手間がかかるということがわかる。関西の牛から始まり、東進して豚、馬そして鳥や犬もカバーする。筆者のホルモンへの情熱は食欲を刺激せず、固く真面目な文章とあいまって、民俗学的な頭脳に響く。ホルモン探求は世界に及ぶがこれは物足りない、フランス料理は調理学校での調理だし、ニューヨークのソウルフードは空振り、韓国も通り一遍。 みちのく仙台の牛タンは単なる店の紹介。
部落の伝統色の紹介であればそれに徹するがよい、中途半端な店の紹介は消化不良をおこすだけ。
「読めば必ず食べたくなる」とはならないのが残念。 890円/定価1,800円