2010年4月8日木曜日

北京大学てなもんや留学記

作者の『中国てなもんや商社』はちょうどSARSの真っ最中に中国商売をやっていた頃に読み、大笑いした記憶がある。当時の相手は中国を代表する優良企業だったから、作者が出会ったようなめちゃくちゃは多くはなかったけれど、「茅台酒の連続一気飲み+飲み潰れたら負け」、とか、「生卵入りビールの卵そのまま一気飲み」、「怪しい粉薬がSARSの特効薬+本当に飲むまでみなでじっと見てる」、など面白かったことは数多くある。 
これは、作者の北京大学の留学記、語学習得のコツ、学生気質と日本との違い、そして中国固有の考え方・生き方のルーツを紐解く、という盛りだくさんな本。語学は費やした時間の結果、日本のビジネスマンは本当にしゃべれない、など納得することばかり。
当時付き合っていた人たちは、とことんエリートで優秀、親切な人達ばかりで、山口百恵のファンも多く、日本蔑視とか敵視はなかったけれど、根っこのところでは反日教育を受けてたんだなぁ、と納得。当時我々はどう見られてたんだろうか? 今になって心配になる。 定価1,200円/定価1,619+税