2010年4月12日月曜日

湘魅 (湖南料理 上海で食べる)

辛いモノが食べたくなり、上海城そばの「湘魅」に出かける。四川の麻辣に対して湘菜は「酸辣: 酸っぱ辛い」。インパクトが有り、値段が安いのも魅力だ。
メインに選んだのは、「竹筒牛蛙」。牛蛙を唐辛子スープで蒸し上げたものだ。辛さに旨みが溶け込んだスープが素晴らしい。蛙は柔らかさと上品であり、よく鶏の味に例えるがはるかに旨く、柔らかいがプルっとした弾力があり、こってりと脂の乗った白身魚の趣。
野菜で旨かったのは、茄子の冷製。 割いた茄子が酸辣の出汁の入った壺に入って出てくる、上にはテンコ盛りの唐辛子、これをテーブルで擂粉木で、叩き混ぜてくれる。
唐辛子は酢漬けで辛味と甘味が同時に楽しめる肉厚のもの。タネが抜いて辛味を調整しているのだろう。
酸っぱいがさっぱりとし、旨み出汁と辛味がとけあって、野菜というと炒め物を頼んでしまうが、これは秀逸、こってりと塩味の強い湘菜にはぴったり。
湘菜のいいところは、酒の肴に最適なこと。しかも安くてパンチもある。この日も麒麟「沁」をたっぷり呑んだ。 
店員も明るく楽しい、カメラを向けると緊張するのが普通だろうに、満面の笑み。
美味くてたのしいいから、店内には、夜遅くまでお客がぎっしり。 新しい店のようだが、どんどんと支店が増えそうな雰囲気。