2010年6月18日金曜日

森八 長生殿 (金沢みやげ)

北陸の中心はどこだろう。富山が黒部の電力や薬売りで設けるのに対して、金沢は文化で対抗? 利己的富山、マイペース福井に対して、気弱石川ということも聞いたがほんとうのところはどうなのだろう。 少なくとも菓子は洗練されているのは確かだ。
今回は、森八の『長生殿』。300年以上も同じ製法で作っているという。重厚な蒔絵風のデザイン、篆書体で彫り込まれた長生殿の文字。柔らかな歯ごたえとサラッと溶ける口触りのよさ、一服の茶で洗い流される爽やかさ。伝統を引継ぎ、現在にも通用する菓子として今なお流通させる企業努力は素晴らしい。
日本の三大銘菓と明記する自信は、確かに味で裏打ちされている。